物件購入の判断材料となるデータの算出

これまでの記事で、購入を検討している物件についての、収入の潜在的な可能性を算出し、また、利益算出のために収入から差し引くべき支出についての、大まかな見込みが取られているものと思います。

つまりこの時点で、リスクとリターンの予想がついている状態です。次に何をすべきか、多くの方はもう予測がついていると思います。

リターンからリスクを引く、つまり利益を算定するのです。

この数字は、あなたが物件を購入するかどうかの検討において、最も大事な判断材料です。不動産投資はビジネスであり、慈善事業やボランティア的な側面を一部に含みもっているとしても、あなたが掃いて捨てるほどの資産を持つ大金持ちでない限り、利益がプラスであることは、最低限の原則であるでしょう。

一般的な単語である「利益」ですが、より細かな定義を持つ専門用語として、「営業純利益」、通称「NOI」というものがあります。NOIはNet Operating Incomeのイニシャルをとった略語です。

これは物件が生み出す利益の全体額そのものですので、当然、数値は大きければ大きいほど良い、ということになります。

しかし、このデータだけに基づいて、購入を決めてはいけません。NOIは、収入マイナス支出という、一つの数字ですが、収入と一言に行っても、その収入は全てあなたの手元に入るわけではありません。支出もまた、計算に参入されていない部分が存在するものです。NOIの算定は大前提ですが、そこからさらに、判断材料とすべき、複数のデータがあります。